鳥取初上陸の記
「経験値」ならぬ「経県値」という言葉があるのなら、鳥取県は私にとって残された最後の4県(鳥取、島根、徳島、愛媛)のひとつだったわけです。そんな私に、鳥取県庁からご招待の話が舞い込みまして
「こんなチャンスがあろうとは!」
とばかりに、お声がけ頂いた瞬間に一も二も無くスケジュール調整に入りました(微笑)。そして果たした鳥取県初上陸!
と、ここで未経県に鳥取・島根が含まれている事から判るように、私は山陰地方に弱いのです。
鳥取と島根のどっちが岡山の北でどっちが広島の北なのか、山口と接しているのはどっちで、兵庫と接しているのはどっちなのか……数秒間考えればわかりますよ、わかりますけど、即答を求められたらちょっと無理。
そりゃ中国山陰地元の方は反論もあるとは思いますが、じゃあ「栃木と群馬どっちが右でどっちが左?」と聞かれたら即答できるのかと敢えて聞きたいね!(必死
いや、別にここで闘いたい訳じゃないんです、私の知識の無さ、そして鳥取に対するイメージの不確かさを明らかにしておきたいんです。そしてこの鳥取イメージ薄弱な私が、鳥取に上陸してどう変わっていったのか……そんなことを綴りたいと思います。個別の訪問先、個別の体験については後の記事に回すとして、まずはざっくりとしたまとめから。
まず鳥取といえば「スタバはないけどスナバはある」とギャグのように言われるように、全国チェーンの幾つかが上陸していない、要は「田舎」として語られることが大変多いです。実際私も、まあ半分ネタですが
「鳥取上陸前に羽田空港でスタバ堪能中なう!」
とtwitterやらFacebookやらに投稿しました(ごめんなさい
余談ですが、田舎といえば我が祖父母の地元佐賀県も比較的槍玉に挙げられやすい県です。その昔、佐賀商業が甲子園で優勝した時、朝日新聞では「九州に唯一空港のない県」と書かれていたことを、私の両親は未だに根に持っています。田舎対決では負けません。しかしそんな佐賀県にも空港ができました。その佐賀空港に先日降り立った所
あまりの荒涼さにビビりましたした。
twitterやらFacebookやらに投稿したら「アリゾナかと思った」などのコメントを頂いたものです。
で、鳥取空港周辺。
なんという既視感!
よくわかんないけど親近感!
でもね……佐賀は県に1つしか空港がないんですけど、鳥取は県に2つもあるんです。鳥取と米子の2つ。ぶっちゃけ東京よりも多い。佐賀、負けてます。
これ、空港2つだと結構観光にも便利だなと思いました。
今回の旅程もそうだったんですが、県の東の方の鳥取空港で降りて、観光しながら西の方に進み、県の西側、というかほとんど島根県都の県境にあたる米子空港から帰ると、ひと通り鳥取を楽しめてしまうというわけです。
これはね、観光向けにできてると思いました。いや、そんなこと考えて作ってるんじゃないとは思いますよ、思いますけど、でも期せずしてそうなっている。だったら活用したほうがいいわけです。
例えば、鳥取は県内に10箇所も温泉地があります。
今回は三朝(みささ)温泉と皆生(かいけ)温泉の2箇所に泊まりましたけれど、旅程に余裕があれば西から東、あるいは東から西に向かって2空港の間にある10温泉を巡りながら……なんて旅もできてしまうのです。
オンセン!!(゜∀゜)o彡°
オンセン!!(゜∀゜)o彡°
素晴らしいじゃないですか全くもう。
その鳥取県内10箇所の温泉。
鳥取県庁の方から「いわい、とっとり、よしおか、シカゴ、はまむら、とうごう、みささ、ハワイ、せきがね、かいけ」と説明して頂いた時、「シカゴとハワイ?!?!」と思ったら、鹿野(しかの)と羽合(はわい)でした。ハワイはともかく、シカゴではなかったw
そうそう、羽合はソフトバンクのCMで有名になりましたね。
さて、旅行前の私が持っている鳥取の知識と言ったら
「砂丘」
あ、あとは「二十世紀梨」?
い、以上……ぐらいのもんでした。
でもね、でもですよ「実は鳥取」っていっぱいあって、既に知っている個別の事象と鳥取を結び付けられていないだけ……に、今回気づくことができたのが、私にとって一番の収穫でした。
例えば、
もちろん知ってます!
でも、お二人とも鳥取出身でなおかつ、お二人の記念館的なものがあるのが鳥取なのはちっともわかってなかった!
小学校当時社会科で習った、日本の漁獲高の多い港。釧路、八戸、気仙沼、銚子、境港……ほとんどが太平洋側に集中している中、ぽつんと日本海側にある境港。目立ってましたね。
その境港、鳥取県と島根県の県境に位置していますが、鳥取県側です。「あのへん」ってのはわかってたけれど。そりゃ海産物名産ですよね!それもわかってませんでした。
また、バスで移動する中「白兎(Hakuto)」という地名表示がありました。
白兎……?
もしやと思ったら、そうでした。「因幡の白兎」の「因幡」は鳥取県東部なのです(※物語の舞台が本当に因幡なのかどうかは議論があるそうですが……)。
そうかあれは鳥取から隠岐の島に渡る話だったのかー、と思いつつ、そんな目でみてみると「確かにうさぎ系のおみやげが多い!」事に気づきます。
そして他にも。今回の旅程に含まれていた
湯治のメッカの一つでもあるラドン温泉の三朝温泉(地理のテストで『みささ』っていう読み方を問われて間違えた記憶w)も鳥取だし……鳥取というパズルに色んなピースがパタパタとはまっていく気分を味わいました。
そんな鳥取をめぐる旅、通称?自称?「ブラブラぶろがーず」御一行様
計八名で行って参りました(正確に言うと混ぜてもらっただけですがw)。メンツの楽しさとも相まって、完全なる珍道中になりましたので、この後の記事でまた細かく書いて行きたいと思います<(_ _)>